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日本の宝・盤洲干潟の保全を!!

小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会 御簾納照雄

とても豊かな生物相

盤洲干潟は小櫃川河口周辺に広がる東京湾唯一、国内最大級の自然干潟です。大潮の干潮時、水際が見えないほど遠くまで砂地が現れます。その範囲は河口を挟んで海岸十数キロメートル、総面積1400ヘクタール(標準的なゴルフ場14カ所分)にも及びます。また河口には43ヘクタールの三角州が塩性湿地を形成し、そこにはヨシが生い茂り、この汽水域周辺は生物相が非常に厚く、植物・魚類・底生動物・野鳥など生物多様性の観点からも非常に大切な役割を担っています。

干潟の水浄化機能

 小櫃川の水質について測定(紙面の都合で、COD:化学的酸素消費量のみ)してみると最上流で3~4(mg/l)、河口域でほぼ8程度とやや汚れています。三角州の汽水域や干潟部分を測定してみると、その値はほぼ最上流並であることから流域生活排水を含んだ河川水を三角州の植物や広大な干潟が浄化していると考えられます。

この河口域周辺では天然のアサリが生まれ育ち、干潟観察会の時、生まれたばかりのアサリを発見すると歓声が上がります。

干潟の変化とこれからの取り組み

東京湾アクアライン開通(H9・1997年)後、その橋脚や巨大な人工島「海ほたる」の影響による海流変化の影響と思われる三角州の形状変化、そしてハママツナ、シオクグ、ウラギクなど希少植物群落が極度に減少しています。

 盤洲干潟を守る連絡会ではコロナ禍そして千葉県東方沖群発地震後、2025年秋から河口干潟の自然観察会を再開しました。先人が遺してくれたこの上ない貴重な自然を今後、地元木更津市・千葉県・環境省など行政へ自然環境保全地域指定、ラムサール条約登録など要請していきます。

 私たち「小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会」発足のいきさつは、小櫃川最上流域(別名・七里川渓谷)に計画された小櫃川第三の「追原ダム」建設計画を、東大演習林を含む貴重な自然を沈めてしまう無駄な公共工事と位置付け、1998年「小櫃川源流域の自然を守り育む連絡会」を設立、幅広い運動を展開し2001年に建設を撤回させることに成功しました。この事例は全国的にも大変希少といわれています。その流れから、次は小櫃川河口干潟を守ろうと2001年6月、三番瀬を守る皆さんと「守る連絡会」を設立しました。現在は日本湿地ネットワークにも加盟し、全国の仲間と湿地保全に取り組んでいます。

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