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議会ウォッチング活動16年・その成果が!

通信 vol.81-③(2023年11月7日発行)

議会ウォッチング活動16年・その成果が!

袖ケ浦市民が望む政策研究会 議会ウオッチング担当  かわかみ ひろし

 私たちの会「袖ケ浦市民が望む政策研究会」は、成立以来16年経過しています。成立当初から、活動分野の一つに「議会ウオッチング」をかかげてきました。

「議会ウオッチング」などと言えば物々しいのですが、なんのことはない。年に4回開催される議会本会議、その中の一般質問についての傍聴の呼びかけ運動です。なぜこのことを取り上げたのか。議員は任期4年間。議会数は16回しかない。その中で質問30分、答弁30分の1時間が持ち時間。合計4年間で16時間が、行政の政策に対する監視力を発揮し、市民の期待に応える最大の機会だからです。

傍聴したら、優れた質問には拍手と激励を、おどおどした質問には、励ましの言葉を私たちのブログに掲載してきました。9月9日現在、記事数3967本中「議会ウオッチング」関係記事は522本あります。最大の読者は市役所幹部、関心のある議員さん達です。

今回数十年間続いてきていた議会の悪弊を、全員一致で中止させた基本的力はここにあると思っています。

さて、小学生でもあきれてしまうようなバカげたことを、大の大人が恥ずかしげもなく続けてきた、それも言論の府である議会の悪弊を中止させることができた経緯を以下記述してまいりましょう。

天から降ってくる不思議な文書のこと

今期議員選挙当選が決定した3年前、今期最初の12月議会の時でした。それまでは一般質問傍聴には行っていたのですが、最終日の議案採決の場面など見たこともなかったので、一度ぐらいは…と思って出かけたのです。

そこで二つの不思議な場面に出会いました。

一つ目は、議案採決ではまず反対討論があります。次にそれに対して、反対討論者と決まって同数が賛成討論に立ちます。

二つ目は、賛成討論者は、反対討論の内容に対する意見ではなく、議案の骨の部分のみを挙げての討論であること。その上、反対討論者は、資料を並べて読み上げているのに対し、賛成討論者は、皆さん同じような印刷用紙を読み上げていらっしゃる風景です。

終わってから、賛成討論・反対討論に立たれた議員さん達に、「よかったら原稿討論をブログに紹介したいので送って頂けませんか」と頼みました。

反対討論に立った議員さんからはすぐ、討論原稿が送られてきましたが、賛成討論をされた議員さんからは無視されました。お電話を入れたら、「捨ててしまった」との返事です。これにはびっくりしました。

反対討論をされた議員さんにこのことを話すと、「賛成討論原稿が天から降ってくるんですよ。私達には降ってこないですけれどね」との返事です。

  • 執行部との往復文書

「賛成討論は、はっきり言うと執行部がつくって議会に渡しているんですよ。」

とそっと話してくれた方がいました。それで袖ケ浦市には「市長への意見」というのがあって、そこに出した意見には必ず返事を出さねばならぬという掟があるのを利用しこのことを聞いたのです。以下数回の往復文書の内容です。

「議案採決の際の賛成討論を執行部がつくっているというのは本当か?」

「議会からの要請により参考資料として作成し渡している」

「議会からの要請とは、いつ、だれからか。文書であろうと思うので、写しを送付いただきたい。(情報公会文書での要請)」

「要請書の形ではなく、古くからの慣行である」

「執行部で作るということは、議員に対する侮辱であること。職員から言えば本務外業務で、春日部市では職員組合があることから中止になっている。何よりも二元代表制の政治形態に対する冒瀆である。中止の意志はないのか」

「議会から要請のある限りは中止の意志はない」

  • 参考資料ではなかったとの証拠固め

そこで3月議会、6月議会、9月議会ごと、賛成討論原稿を情報公開で取り寄せ

3か月後に完成する議事録と照合するという作業に入りました。

結果自分の言葉が一つか二つ入っているものが2名、その他全員がそのまま読んでいることが明確になりました。中には、実況動画などでは、読み間違えて、そばから訂正している声が入ったりしているのが聞こえたりしたものです。これで参考資料なのではないということがはっきりしたのです。その上、割り当てられている議員の殆どが初当選議員であることも明確になりました。これは別な観点から言えば、犠牲者でもあり、またこのようにして悪弊に慣らされて「読むこと」が当たり前の感覚を持ってくることも明確になってきました。

  • 中止に向かわせる具体的方法は

議会への意見書・全議員への幾度とない個別の手紙等での反応は、一部議員を除いて一切ありませんでした。

私達は中止に向けてどう取り組むかを討議しました。「あくまで両者の自浄力で糺してもらいたい」というのが私たちの基本方針です。そこで次に取り組んだことは、

  • 賛成討論の多い議員との懇談です。3人の議員が応じてくれました。
  •  議長・副議長との懇談依頼を行いました。

その上で、状況を分析し、陳情→請願→それでもいよいよダメな場合は、全市民への氏名公開チラシ・・但しこれは2024年9月議会で任期終了なので、その直前に配布し、議員資格のない方には退陣していただくという最終方針。

◆9月議会冒頭での議員全員での合意による中止決定

ここまで来て、9月議会に陳情では議員相互の話し合いにはならない。請願の場合は紹介議員と議員間での討議になることを考え、請願を行うことにしたのです。しかし紹介議員になっていただくことをお願いした議員から、

「請願の場合議員間の話し合いはあっても、その後軋轢が残る。全員協議会でこのことを提起し全員の話題にしてもらうよう提起してみたいがどうか」

との願ってもいない連絡があり、その方向での取り組みをお願いしました。

なんと「全員協議会」で問題提起の後、各会派に持ち帰り「会派代表者会議」最終的には「議会運営委員会」で、下記2点についての全員合意が成立されたのです。それもすぐ9月議会から実施されるようになったのです。これには驚きました。足掛け3年の粘り強い、議員一人一人に入り込んだ取り組みの成果であったと思っています。

しかし議員お一人お一人に、「やはりこれではいけない」という心の疼き見たいものがあったればこそ……とも思っています。

2点とは議会から

  • 9月議会から賛成討論等の執行部による原稿作成は中止していただきたい旨執行部に申し入れること。
  • 議案提案時の執行部の補足説明の内容文を議案審議や討論作成の資料として、数字等間違いのないよう議会事務局を通して全議員のタブレットに送付して欲しい旨申し入れること。

 この2点は既に実行に移されています。

 議長・副議長を始め関係された議員あての感謝と、市民へ開かれた議会への奮闘をお願いしたお手紙をとどけました。

 朝日新聞。堤記者の取材に対し私達の願いを活かした記事にしていただきました。あらためて感謝申し上げます。以上報告といたします。

  

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